三井住友カードにマイ・ペイすリボというシステムがあります。
「マイ・ペイすリボ」とは、ショッピング1回払いご利用分が自動的にリボ払いになるお支払い方法です。
「マイ・ペイすリボ」設定金額は、最低お支払い金額の5,000円から(三井住友プラチナカード・ゴールドカードは1万円から)ご設定いただけます。出典元:マイ・ペイすリボ ~Q&A~
これだけ読むと何がなんやらよくわかりませんが、マイ・ペイすリボとはその名の通りリボ払いのシステムで、買い物をした時にその都度一括払いや二回払いなどを選ぶのではなく、自動的に全てリボ払い扱いになりますよ、というものです。
リボ払いは月に自分で決めた金額だけを支払えばいいため、月々の支払額そのものは抑えられますが、金利手数料のせいでトータルで支払う額が増えたり、支払いがいつまで経っても終わらなかったりするなど、リボ払いそのものに抵抗や嫌悪感がある方も多いかと思います。
しかしながら、三井住友カードで提供されるこのマイ・ペイすリボと上手く付き合うことが出来れば、年会費が安くなるうえに、更にポイントも2倍になるという素晴らしいポテンシャルを秘めたシステムとなっているのです。
目次
マイ・ペイすリボのメリット
マイ・ペイすリボのメリットは3つあります。
- カード年会費が無料または減額される
- 手数料を発生した場合はポイントが2倍になる
- 買物商品にもれなく保障がついてくる
この3つの中でも私が特に魅力を感じている上2つについて紹介します。
カード年会費が無料または半額になる
マイ・ペイすリボに登録した状態で年に1回以上カードをご利用にすれば、年会費が無料または減額されます。
年会費が無料となるのは、プロパーの一般カード達です。
陸マイラー御用達のANA VISAワイドゴールドカードももちろん対象です。
無料や半額とまではいきませんが、元々14,000円の年会費が10,500円まで減額されるのであれば登録しない手はないですよね!
話は若干それますが、年会費は更にweb明細に登録することで減額することが出来るので、マイ・ペイすリボ + web明細で、年会費を節約しましょう。
手数料を発生した場合はワールドプレゼントポイントが2倍になる
このマイ・ペイすリボの最大の特徴かつメリットは、リボ払いの手数料が発生した場合に三井住友カードのポイントシステムであるワールドプレゼントポイントが2倍になるところにあります。
この手数料が発生した場合にポイント2倍になるというメリットがなければ無駄な手数料を支払う必要もないので、年会費節約のためだけにマイ・ペイすリボに登録して、月々の支払額をカードの限度額にしておしまいです。
そうすることで、実質一括払いと同じになり、リボ払いの手数料やいつ支払いが終わるのか、などといった心配をする必要が無くなります。
しかし、手数料が発生することでポイントが2倍になることは非常に魅力的です。
そこで考え出されたのが、最終的な支払額は利用額が決定した後に変更できる、というシステムを利用して手数料を最小に抑えつつポイントを2倍にしよう、という方法です。
つまり「手数料が発生してしまう」のではなく「手数料を発生させてしまおう」というものです。
残額が残った場合に手数料がどれ位発生するか計算する
手数料が発生するのは、支払額よりも利用額が多い場合です。
例えば、ある月に5万円利用して4万円支払った場合、残額として1万円残ります。
手数料はこの1万円に掛かってくるのです。
三井住友カードは年間の金利が15%なので、1万円にかかる一ヶ月の手数料は
10,000(残額) x 0.15(年利) x 30(ひと月あたりの日数) / 365(一年間の日数) = 123円(手数料)
になります。
大雑把に1ヶ月を30日で見ていますが、31日だろうと28日だろうと手数料を発生させるという観点からだと大差ありません。
これを安いと見るか、高いと見るかはあなた次第ですが、仮に計算ミスや忘れていて残額が1万円残ったとしても123円の手数料で済むならまだマシですね。
手数料を発生させるためにはどれ位残高を残せばいいの?
ポイントを2倍にするためには手数料を発生させる必要があるのですが、先程の123円もの手数料を発生させる必要はありません。
手数料は1円でも発生させればOKです。
では実際にどれ位手数料を発生させればいいか計算します。
計算は基本的に先程の逆算です。
1円(手数料) / 0.15(年利) / 30(ひと月あたりの日数) x 365(一年間の日数) = 81円(残額)
つまり1ヶ月30日の月は、81円以上残額を残しておけば手数料が1円以上発生することがわかります。
月によって一月当たりの日数も違いますのでざっくり100円以上残額を残せばOKです。
なお支払額の変更は、増額させる場合は1,000円単位、減額はベースの支払額を変更することになるので10,000円単位となります。
よって、支払額の調整が増額で出来るようにベースとなる支払額は月に最低でもコレくらいは使用するだろう、という金額以上にすると良いでしょう。
1,000円単位の調整だと、結果として1,000円弱の残高になる場合が発生しますが、1,000円を残額として残しても12円程度しか手数料は発生しませんので、そこまで気にする金額でもないですね。
注意:カードを入手した最初の支払いと全額支払った次の支払いは残額を多めに残す必要有り
- カードを入手した最初の支払い
- 全額支払ってしまった次の支払い
のときは、ちょっと多めに残額を残す必要があります。
(「全額支払ってしまった」って中々面白い単語な気がします)
詳細な計算は後述しますが、具体的には1,500円以上残額で残しておけばOKです。
まずこの場合の発生したときの手数料は
- カードを入手した月はもともと残額が無いので手数料は掛かりません。
- 全額支払った場合は残額が残っていないので手数料は掛かりません。
そういった場合は、その次の支払いで残額を残すと支払い日から締め日までの日数に手数料がかかってきます。
何を言っているかイマイチよくわからないので具体例で説明します。
具体例ではANAカードにあわせて締め日は15日、支払日は翌月の10日とします。
カードを入手した月か全額を支払ったので利用残高が残っていないまっさらな状態です。
- 3/05 15,000円分の商品を購入します。
- 3/15 締め日
- 3/25 利用残高が15,000円で確定の連絡
- 3/26 支払額を13,000円に設定
- 4/10 支払日に13,000円を支払い、2,000円が残額として残る
このとき、4/10の支払日から次の締め日の4/15までの日数に対して手数料が計算されます。
本例で計算すると
2,000 x 0.15 x 4 / 365 = 3.29
となるので、3円程度手数料が発生することでわかります。
ここで厄介なのが、支払日が土日祝日を挟んで13日とかになる場合です。
このとき、手数料が計算される日数はわずかに2日です。
従って、2,000円残高を残した場合
2,000 x 0.15 x 2 / 365 = 1.64
となるので、残額を2,000円残すのはギリギリ手数料が発生する金額であることがわかります。
1,500円残した場合は1.23となるので、これもギリギリ手数料が発生する金額ですね。
まとめ
マイ・ペイすリボの説明から手数料を最小に発生させてポイントを2倍にする方法について説明しました。
マイ・ペイすリボの手数料を発生させてポイント2倍にするための重要ルールをまとめると以下の通りとなります。
- 支払額のベースとなる金額は決まっている
- 支払額は利用残高が確定した後に変更できる
- 支払額の変更は増額は1,000円単位、減額は10,000円単位
- 年利は15%、日利は約0.041%
- 手数料が1円でも発生すればポイントが2倍になる
- 最初の支払い・全額を支払った次の支払いでは、手数料が計算される日数が少ない
いろいろ書きましたが、ポイントを2倍とするためには
- 最初の支払い・全額を支払った次の支払いは、残額を1,500円以上残す
- それ以外は残額を100円以上残す
で問題有りません。
「支払額の増額を忘れて、たくさん手数料が取られた」といううっかりミスが唯一のデメリットかと思いますが、月に一度の5分もかからない作業なので面倒臭がらずにやって、ポイントをしっかり貯めましょう。